乳酸菌とビフィズス菌の違いとは?腸活の効果を高める基礎知識

腸活

腸活という言葉が広まり、ヨーグルトや発酵食品を選ぶ人も増えました。
でも「乳酸菌とビフィズス菌って何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この2つの善玉菌は、名前は似ていても働きや生息場所が異なる別の菌です。
この記事では、それぞれの特徴と違いをわかりやすく解説します。


1.名前と分類の違い


乳酸菌=乳酸をつくる菌の総称
ラクトバチルスやストレプトコッカスなど、乳酸を産生する複数の菌が含まれます。

ビフィズス菌=善玉菌の一種で大腸に多い菌
分類上は乳酸菌とは異なり、独立した「ビフィドバクテリウム属」に属しています。


2.住んでいる場所の違い


乳酸菌は小腸に多く存在
食物の分解や免疫調整など、主に小腸で働きます。

ビフィズス菌は大腸に多く存在
腸内フローラの中核を担う重要な善玉菌で、悪玉菌の抑制や便通調整に役立ちます。


3.胃酸や胆汁への強さ


乳酸菌は比較的酸に強い
生きたまま腸に届きやすく、食品やサプリでも取り入れやすい菌です。

ビフィズス菌は酸に弱い
生きて大腸まで届けるには、耐酸カプセルやコーティング処理が必要な場合があります。


4.作り出す物質の違い


乳酸菌は乳酸をつくる
腸内を酸性に保ち、悪玉菌の繁殖を防ぎます。

ビフィズス菌は乳酸と酢酸をつくる
特に酢酸は強い殺菌力があり、食中毒菌の抑制にも効果的です。


5.加齢との関係


乳酸菌は加齢による変化が少ない
比較的どの年代でも一定数が腸内に存在します。

ビフィズス菌は加齢とともに激減する
新生児では90%を占める菌ですが、年齢とともに10%未満に減少します。
年齢とともに積極的な補給が必要な菌です。


6.食品からの摂りやすさ


乳酸菌は多くの発酵食品に含まれる
ヨーグルト、味噌、漬物、キムチなど、日本の食文化に馴染みがあります。

ビフィズス菌は自然食品にはほとんど存在しない
加工されたヨーグルトやサプリメントなど、機能性食品としての摂取が中心です。


7.それぞれの主な効果


乳酸菌の働き
整腸作用、アレルギー緩和、内臓脂肪の抑制、免疫力アップなど幅広く働きます。

ビフィズス菌の働き
便秘改善、腸内フローラのバランス調整、酢酸による抗菌作用、加齢腸対策に最適です。


まとめ


乳酸菌とビフィズス菌は、どちらも腸活には欠かせない善玉菌です。
それぞれの違いを知ることで、自分の体調や目的に合った腸活ができるようになります。

ポイントは「両方をうまく取り入れること」
食事やサプリでバランスよく取り入れて、腸から全身を元気にしていきましょう。

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