パーキンソン病を支える道具一覧|毎日を快適にする最新サポートアイテム7選

毎日ポートフォリオ

パーキンソン病は、日々の生活動作に細かな不便をもたらすことがあります。しかし、工夫された道具の力で“できる”ことは確実に増やせます。

この記事では、パーキンソン病の方の生活を助ける道具を7ジャンルに分けて厳選紹介します。身近なものから最新のテクノロジーまで、今日から取り入れられるヒントが見つかるはずです。


1.食事を快適にする道具たち


滑り止め付きの食器
お皿やお椀の底にゴム素材などの滑り止めが付いた食器は、震えによって器が動いてしまうのを防ぎます。両手で支えやすいデザインも多く、食事中の安心感が大きく向上します。

重めのカトラリー(手ブレを抑える)
スプーンやフォークにあえて重みを加えたタイプは、振戦(ふるえ)の影響を軽減しやすくなります。手元が安定するため、口まで運びやすくなるという実感が得られやすいです。

持ち手が太いユニバーサルスプーン
細い持ち手は握りにくく、すべりやすいため、グリップの太いスプーンが人気です。フォームラバーなどの柔らか素材を使ったタイプもあり、力を入れなくても自然に握れる工夫がされています。


2.衣類の着脱をサポートする道具


マグネット式やマジックテープの前開きシャツ
ボタンが難しい方向けに、ワンタッチで着脱できる衣類。見た目はそのままで、着替えの負担を大きく減らします。

ゆったり履ける室内履きシューズ
足が入りやすく、かかとまでスッと収まる構造。滑りにくく、脱げにくい仕様で転倒予防にもつながります。

靴下着脱補助具
体をかがめにくい方や手がうまく動かない方でも、簡単に靴下を履いたり脱いだりできます。自立支援にも効果的です。


3.歩行を助けるサポートアイテム


軽量で安定感のある歩行器
体重を預けて歩くことができ、転倒防止に役立ちます。屋外用・室内用など用途に合わせたモデルが選べます。

リズム音で歩行を誘導するテンポガイド
「すくみ足」や不安定な歩行に対し、テンポ音を使って歩調を整えます。歩き出しやすさをサポートしてくれます。

レーザーガイド付きの杖
地面に線を照射して足の出す位置を視覚でサポート。進行方向がわかりやすくなり、歩行動作のきっかけづくりになります。


4.指先の作業を助ける道具


太軸のペンや補助具付き筆記具
手の震えや力の弱さに対応し、安定して文字を書くことができます。滑り止め付きでしっかり握れるのも特長です。

グリップ付きスマホ用スタイラスペン
タッチ操作が難しい方でも、画面操作をサポート。押し間違いを減らし、スマホ利用のストレスを軽減します。

キーボードカバーや大型キー補助具
誤入力を防ぎ、指先が思うように動かない方にも使いやすく設計されています。デジタル作業の自信につながります。


5.入浴・排泄の負担を軽くする道具


吸盤式の浴室用手すり
好きな場所にしっかり固定できる手すり。濡れても滑りにくく、浴室内の転倒防止に役立ちます。

回転する座面付きバスチェア
椅子に座ったまま向きを変えられるため、浴槽への移動や洗体動作がスムーズに。介助する側の負担も減らせます。

トイレ用立ち上がり補助アーム
立ち座りが不安定な方を支える補助器具。両手で支えることで安全性が高まり、自立排泄の継続につながります。


6.生活リズムを整えるための道具


振動で知らせる腕時計タイプのリマインダー
音ではなく振動で通知するため、音が聞こえにくい方にも有効。薬の飲み忘れ防止に最適です。

お薬カレンダーと仕切り付きケース
1日・1週間ごとに薬を分けて収納。目で見てすぐ確認できることで、飲み間違いも減らせます。

服薬時間を管理できるアプリ
スマホに通知を設定できるアプリで、本人も家族も服薬状況を共有できます。遠隔見守りにも有効です。


7.注目の最新支援テクノロジー


見守り機能付き会話ロボット
ひとり暮らしの方を声で見守るパートナー。会話を通じて安心感や生活リズムの維持につながります。

スマートスピーカー連携の家電操作
「電気をつけて」「音楽を流して」と話しかけるだけで家電操作が可能。身体を動かさずに済みます。

温度・照明などのIoT自動化機器
暑さ・寒さや明るさを自動で調整するスマート家電は、環境を整えて暮らしの快適さを守ります。


まとめ


パーキンソン病のある方にとって、生活を支える道具は自立を守る“力”そのものです。
道具は「一緒に暮らす味方」です。
取り入れることで、日々の動作がラクになり、心の安心、余裕にもつながるのではないでしょうか。

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